商売解剖図鑑

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ビリヤニ専門店

実店舗・客席12席/経営者1名とアルバイト

机上版飲食・店舗労働型店舗型BtoC許認可あり

調査日 2026-08-04 / 原典を確認した日 2026-08-04

現地には行っていません。公開されている情報と、そこから組んだ試算だけで書いています。実額の裏取りが済んだら検証版として更新します。

初期投資

1,233万円

幅 800万〜2,000万円

月の営業利益(標準)

518,000円

弱気 ▲107,500円 / 強気 1,116,700円

経営者の時給(標準)

1,570円

月 330時間

投資の回収(標準)

20か月

総合点

54 / 100

8つの軸の合計

この商売を他とくらべる分析の方法

この商売はどういうものか

インドやパキスタンの炊き込みご飯、ビリヤニを専門に出す飲食店です。香り米と肉を大鍋で一度に炊き、その日の分を売り切ります。客は店で食べるか持ち帰ります。朝に仕込んだ量が、その日に出せる全部です。

結論

置いた前提で計算すると、初期投資は1,233万円。標準ケースの営業利益は月518,000円、営業利益率28.5%、投資回収は20か月という計算になりました。営業利益がゼロになるのは1日30食です。

ただし、この518,000円には経営者の給料が入ったままです。作業時間は月330時間。時給に直すと1,570円という計算になります。令和7年度の地域別最低賃金の全国加重平均は1,121円でした。

そしてこの商売には、ほかの飲食店にない天井があります。大鍋で一度に炊く料理なので、1日に売れる数が仕込みの単位で決まります。この試算では1回40食を2回、1日80食が上限。標準ケースの52食はその65%です。初期投資と運転資金を24か月で回収するには1日55食、上限の68.8%が要る計算になりました。

上限を決めているのは席数ではありません。鍋の大きさです。席を増やしても、この天井は動きません。

なお、1日80食という上限も、客単価1,400円も、1日52食という提供数も、すべて推定です。この3つに出典はひとつもありません。

結論の要約
結論の要約

こういう人なら向いている/やめたほうがいい

向いている(4つとも満たすこと)

  1. 仕込みを含めて月330時間を出せる(週76時間にあたります。標準ケースの経営者時給1,570円は、この330時間で割った値です)
  2. 初期投資1,233万円とは別に、運転資金400万円を置ける(所要資金は合計約1,633万円。立ち上げ期は生活費を月25万円と置くと月▲407,250円で、400万円は約9.8か月分)
  3. 上限80食のうち55食を毎日売る集客を作れる(初期投資と運転資金を24か月で回収する線が1日55.0食、上限の68.8%です)
  4. 今日は何食炊くかを毎日読める(標準ケースのロス率は8%。12%になると営業利益が27,000円減ります)

さらに、催事や卸や冷凍のどれかに出口を持っているなら条件は緩みます。店の売上の天井は1日80食で固定され、鍋を大きくして上限を10%上げても標準ケースの利益は動きません。

やめたほうがいい(1つでも当てはまるなら見送り)

  1. 席を増やせば売上が伸びると思っている(天井は鍋の側にあります。炊ける上限を80食から88食にしても、標準ケースの営業利益は動きません)
  2. 注文を受けてから作る店をやりたい(1回の仕込みが40食です。1食だけ炊く手が使えません)
  3. 経営者の給料を営業利益とは別に取りたい(標準ケースの営業利益518,000円は、経営者の給料を引く前の数字です。時給に直すと1,570円)
  4. 売れ残りを毎日捨てるのが耐えられない(標準ケースは1日56.5食炊いて52食売る前提です。差の4.5食は捨てます)
  5. 撤退のときに資産が残る前提で始める(初期投資1,233万円のうち、内装450万円と厨房設備250万円で6割弱を占めます)
  6. 冷凍にして通信販売で売る前提で店を作る(別の許可が要ります。冷凍食品製造業の許可施設は全国で3,071しかありません)

ここが面白い

  • 天井が席ではなく鍋の側にあります。大鍋で一度に炊く料理なので、1日に売れる数は仕込みの単位で決まる。この試算では1回40食を2回、1日80食が上限です。
  • その上限を上げても、標準ケースの利益は1円も動きません。標準の52食は上限の65%で、天井に当たっていないからです。鍋を大きくするのは、毎日売り切れるようになってからの話になります。
  • 一番うまい状態を追いかけると、予約制になる店があります。神田の専門店は「最も美味しい状態を追求した結果、大量調理の炊き立てという結論に達しました」として、完全予約制の一斉スタート。曜日ごとに1種類だけを出しています。マトンビリヤニ3,000円、チキンビリヤニ3,300円。別の店は「一気に数十人分を仕上げる本場スタイルのビリヤニは数量限定、売り切れ次第終了」と掲げています。
  • 作り置きだから提供が速い。席の回転は上がります。同じ理由で、売り切れたらその日はもう売るものがありません。
  • 主原料が輸入品です。商業用に米穀を輸入する場合には、食糧法と関税法等の規定に基づき、納付金および関税を納めることが義務付けられています。精米の輸入納付金は292円/kg。店が納めるわけではありませんが、仕入れ値には乗っています。
  • 公庫の経営指標調査では、カレー料理店の売上高営業利益率は平均マイナス1.4%でした。この試算で28.5%出るのは、経営者の給料を利益として残しているからです。人件費対売上高比率は統計で39.7%、この試算では8.2%しかありません。
  • 飲食店の倒産は2025年に900件で過去最多。カレー店を含む「中華・東洋料理店」は179件で、これも過去最多でした。
  • 飲食店営業の許可施設は全国で946,451。同じ料理を冷凍にして売るための冷凍食品製造業は3,071しかありません。
  • 許可は落とされる商売ではありません。都道府県知事は、その営業の施設が基準に合うと認めるときは許可をしなければならない、と法律に定められています。

ここは危ない

  1. 客単価も提供食数も原価も、すべて推定です。感度分析では客単価が最も効き、10%動くと営業利益が182,000円動きます。標準ケースの営業利益518,000円の35%にあたります。
  2. 経営者の給料が入っていません。標準ケースの経営者時給は1,570円。令和7年度の地域別最低賃金の全国加重平均は1,121円です。東京は1,226円、大阪は1,177円でした。
  3. 作業時間330時間は週76時間にあたります。仕込みが長い料理で、これを減らす手がこの試算の中にありません。
  4. 1日80食という上限そのものが推定です。鍋の大きさも1日の仕込み回数も確認していません。売上式のいちばん上にある数字なので、ここが違えば全部が動きます。
  5. 席の天井と鍋の天井が別にあります。12席で1日80食は6.7回転にあたり、来店が均等に散らない限り、席が先に詰まります。この試算はその日をモデルに含めていません。
  6. 売れ残りが毎日出ます。ロス率を8%と置きました。12%になると営業利益が27,000円減ります。
  7. 撤退のときにほとんど戻りません。初期投資1,233万円のうち、内装450万円と厨房設備250万円。
  8. 飲食店の倒産は2025年に900件で過去最多でした。負債5,000万円未満の小規模な倒産が696件、77.3%を占めています。
  9. 値上げが通りにくい業界です。飲食店業界の価格転嫁率は32.3%で、全業種平均の39.4%を下回っていました。
  10. 借入の元本返済、経営者の報酬、税はこの試算に入っていません。売上も費用も税抜で組んでいます。
  11. 冷凍や通信販売に広げるには別の許可が要ります。どの業種の許可にあたるかは製造の工程と自治体の判断によります。確認していません。

どこに活路があるか

どれも試していません。感度分析と損益分岐から逆算しただけの案で、効くかどうかは確かめていない段階です。

1. 客単価を上げる。10%で月+182,000円の計算

標準ケースは1,400円×52食×25日=1,820,000円。客単価を10%上げて1,540円にすると売上が182,000円増え、変動費は動きません。営業利益518,000円が700,000円になる計算です。

感度分析で最も効く変数でした。上げ方は、ビリヤニ単品の売り切りから、サイドとドリンクを組んだセットへの組み替えです。参考として、神田の専門店はビリヤニ1種類だけで3,000円台を取っています。ただしその店は完全予約制で提供方式が違うため、そのまま当てはめられません。

2. 1日の提供食数を上げる。10%で月+122,000円の計算

52食を57.2食にすると、売上が182,000円増え、炊く量が増える分だけ変動費が59,826円増えます。差し引き122,000円で、営業利益は640,000円になる計算です。

上限80食に対しては65.0%から71.5%になります。初期投資と運転資金を24か月で回収する線が1日55.0食(68.8%)なので、この10%でその線を越えます。天井にはまだ当たりません。

3. 営業日数を1日増やす。月+49,000円の計算

25日を26日にすると、売上が72,800円増え、変動費が24,199円増えます。差し引き48,601円で、営業利益は567,000円。

作業時間は330時間から343.5時間に増えます。それでも1日あたりの利益49,000円を1日あたりの時間13.5時間で割ると3,630円になり、平均より高い。経営者時給は1,570円から1,650円に上がる計算です。

4. ロス率を下げる。8%を4%にすると月+24,000円の計算

標準ケースは52食売るのに56.5食炊いています。ロス率を4%にすると54.2食で足り、変動費が24,215円減ります。

効き方は小さい。難しいのは捨てる量そのものではなく、今日は何食炊くかを当てることのほうです。

数字は動くが、取らない手

  • 鍋を大きくする。上限を80食から88食にしても、標準ケースの営業利益は0円しか動きません。標準の52食は上限の65%で、天井に当たっていないからです。上限を上げるのは、毎日売り切れるようになってからの話になります。
  • 冷凍にして通信販売で売る。店の天井は外れますが、別の許可が要ります。そうざい製造業に係る食品を製造し、その冷凍品を製造する営業は冷凍食品製造業にあたり、飲食店営業とは別に施設の基準がかかります。全国の許可施設は3,071。これは作業範囲を広げる話ではなく、製造業をひとつ始める話です。

この商売をどう見るか

これは飲食店というより、1日1回の生産計画を立てる仕事です。

上限は席ではなく鍋で決まります。この試算では1回40食を2回、1日80食。営業利益がゼロになるのは1日30食で、初期投資と運転資金を24か月で回収する線は1日55食。数字の間にある余白が、この商売の全部です。

立てる問いも変わります。「何席にするか」ではなく「今日は何食炊くか」。炊きすぎれば捨て、足りなければ売り切れて、その日はもう売るものがない。毎日その判断を1回ずつ間違えないことが、そのまま利益になります。

もうひとつ。標準ケースの営業利益518,000円には、経営者の給料が入ったままです。時給に直すと1,570円。同じ数字が、置き方ひとつで違う顔を見せます。公庫の経営指標調査でカレー料理店の売上高営業利益率が平均マイナス1.4%なのは、法人が役員報酬を人件費として払っているからで、この試算の28.5%とは数え方が違うだけです。人件費対売上高比率は、統計で39.7%、この試算で8.2%。差の31.5ポイントが、経営者の労働にあたります。

限界も書いておきます。1日に炊ける上限、客単価、1日の提供食数。この3つに出典が1件もありません。法令と統計は確かめられました。鍋の中身は、まだ確かめられていません。

採点の8軸
採点の8軸

数字で見る

この試算で固定した条件

政令指定都市クラスの駅から徒歩5分の場所に、客席12席の店を開きます。客席部分が10坪、厨房を含めて15坪。運営は経営者1名と、昼と夜のピークに入るアルバイト1名。提供はチキンとマトンのビリヤニ2種類に、サイド(ライタ・アチャール・カレー)とドリンク。昼夜通しで営業し、月の営業日は25日。大鍋で1回40食を炊き、昼用と夜用の1日2回で、1日に出せる上限は80食。店内飲食と持ち帰りを受けます。

やらないことも決めています。冷凍の販売、通信販売、デリバリー代行は行いません。

ビリヤニで商売をする形は、店舗のほかにもあります。昼だけ他店の厨房を借りる間借り営業、キッチンカー、冷凍ビリヤニの通信販売、店を持たないデリバリー専業。どれも初期投資も必要な許可も違うので、この試算は当てはまりません。実店舗を選んだのは、検索して調べる人がいちばん多い形だと考えたからです。

客がどこから来るか

この商売は立地が集客の一部です。店の前を通る人と、地図アプリで探す人が入口になります。ただし立地だけではありません。ビリヤニは料理名を知っている人が探しに来る料理でもあり、その層は距離を移動します。

経路届く相手費用の性格弱点
店前の通行量(看板・のぼり)商圏で昼食と夕食を外で取る人家賃に含まれる。看板は開業時の一度きり移転できない。料理名が読めない人には効かない
地図アプリのローカル検索料理名を知っていて近くの店を探す人ゼロ。登録と写真と返信の工数検索する人の数が天井になる
グルメサイトの掲載店を比較して決める層月額の掲載料(有償)止めると流入も止まる
交流サイトの投稿と広告スパイス料理を追いかける層運用は工数、広告は出稿費(有償)続けられるかに依存する
デリバリー代行店に来られない層。半径2〜3キロ売上に対する手数料(有償)手数料が粗利を削る。炊いた分の取り合いになる
百貨店の催事・食のイベント商圏の外にいる人出店料と人件費、移動費(有償)店を閉めて出るか、人を増やすかになる
口コミと再来店一度来た人と、その知人ゼロ立ち上げ期には存在しない
料理系の書き手・動画の作り手その書き手の読者ゼロ。来るかどうかを自分で決められない一過性

有償で買えるのは、掲載料、広告、デリバリーの手数料、催事の出店料の4本です。標準ケースでは掲載料20,000円と広告15,000円の合計35,000円を毎月計上し、そこから月80人が来ると置きました。1人あたり437円になります。デリバリー代行は基本ケースでは使わない前提です。

看板とサイン350,000円、ウェブサイトと撮影300,000円、開業時の告知200,000円は初期投資に入れています。毎月の販促費とは別枠で、二重には数えていません。交流サイトの投稿と口コミへの返信は、経営者作業時間に含め、金額としては計上していません。

需要側の目安として、令和6年度末で飲食店営業の許可を受けた施設は全国に946,451、東京都だけで121,773ありました。

客の入れ替わり

継続課金でも会員制でもありません。1回ごとに完結する取引です。ただし飲食店なので再来店が効きます。

標準ケースの月1,300食(1日52食×25日)は、新規400食と再来店900食に分けて置きました。新規400のうち、有償の経路が80、立地と地図アプリと口コミによる無償の経路が320です。

置いた値
新規客のうち再来店客になる割合20%
常連の来店回数年6回
常連が続く期間2年
新規1人あたりの平均来店回数3.4回
1回あたりの粗利943円
1人あたりの粗利3,208円
有償の経路の獲得単価437円
粗利 ÷ 獲得単価7.3倍

広告で買っても回収は届く計算になります。ただし再来店率も来店間隔も継続年数も推定で、出典はありません。

売上の作り

月商 = 1日の提供食数 × 客単価 × 営業日数
1日の提供食数 = min(炊いた食数 ×(1 − ロス率)、席数 × 回転数 + 持ち帰りの数)
炊いた食数 = 1回の仕込み量 ÷ 1食あたりの生米量 × 1日の仕込み回数

標準ケースは 52食 × 1,400円 × 25日 = 1,820,000円。生米6kgを1回で炊き、1食150gで1回40食。1日2回炊くので上限は80食です。52食は上限の65.0%にあたります。

上の式の1行目だけ見ると、ふつうの飲食店の売上式と変わりません。違うのは2行目です。ここに炊いた食数という項が入るため、席数を増やしても、その日の上限は動きません。

料金の参考にした公開値は、神田の専門店のマトンビリヤニ3,000円とチキンビリヤニ3,300円です。ただしこの店は完全予約制で、曜日ごとに1種類だけを出す方式であり、この試算の店とは提供のしかたが違います。幅の目安としてだけ使いました。

3ケース〔試算〕

弱気標準強気
1日の提供食数22食52食72食
炊ける上限80食に対する割合27.5%65.0%90.0%
客単価(税抜)1,250円1,400円1,600円
営業日数25日25日26日
ロス率15%8%4%
売上高687,500円1,820,000円2,995,200円
変動費246,000円593,000円916,500円
固定費(減価償却込)469,000円629,000円837,000円
販促費50,000円35,000円60,000円
外注費15,000円20,000円25,000円
事故・クレームへの備え15,000円25,000円40,000円
月の営業利益▲107,500円518,000円1,116,700円
営業利益率28.5%37.3%
経営者の作業時間月300時間月330時間月320時間
経営者の時給成立せず(赤字)1,570円3,490円
手残り(利益+減価償却)▲16,500円609,000円1,207,700円
回収にかかる月数届かない20か月10か月

固定費の内訳(標準ケース):家賃250,000円(推定)/水道光熱費90,000円(推定)/減価償却91,000円(推定)/アルバイトの人件費150,000円(月120時間×1,250円・推定)/消耗品・清掃・リネン25,000円(推定)/通信・レジ・会計ソフト15,000円(推定)/保険8,000円(推定)。

変動費の内訳(標準ケース):1食あたり420円(バスマティ米120円・肉120円・スパイスと副材料80円・サイドとドリンク60円・持ち帰り容器40円)×炊いた56.5食×25日。

借入の元本返済、経営者の報酬、法人税等はこの試算に入っていません。売上も費用も税抜です。

検算:687,500 − 246,000 − 469,000 − 50,000 − 15,000 − 15,000 = ▲107,500。1,820,000 − 593,000 − 629,000 − 35,000 − 20,000 − 25,000 = 518,000。2,995,200 − 916,500 − 837,000 − 60,000 − 25,000 − 40,000 = 1,116,700。

3ケースの試算
3ケースの試算

初期費用

物件の取得(保証金10か月・礼金1か月・仲介1か月)3,000,000円(推定)/内装工事4,500,000円(推定)/厨房設備2,500,000円(推定)/客席の什器600,000円(推定)/食器と調理器具400,000円(推定)/レジ・券売機300,000円(推定)/看板とサイン350,000円(推定)/ウェブサイトと撮影とメニュー300,000円(推定)/開業時の告知200,000円(推定)/営業許可の申請と食品衛生責任者の講習30,000円(推定)/初期の食材在庫150,000円(推定)。合計12,330,000円、幅は800万〜2,000万円。

公式の金額として確認できたものは1件もありません。許可の申請手数料も講習の受講料も、原典を確認していないため推定として置いています。

参考として、日本政策金融公庫総合研究所の新規開業実態調査では、開業費用の平均値が975万円、中央値が600万円でした(2025年度調査、n=2,165)。ただしこれは全業種の数字で、飲食店に絞った値ではありません。

運転資金は別途4,000,000円(推定・幅200万〜700万円)。開業から客がつくまでを6か月と置きました。立ち上げ期を1日15食と置くと営業利益は月▲248,250円、減価償却を戻した現金の出入りは月▲157,250円。経営者の生活費を月250,000円と置いて足すと月▲407,250円で、400万円は約9.8か月分にあたります。所要資金は初期投資と合わせて約1,633万円。在庫は150,000円です。

初期費用の内訳
初期費用の内訳

どこまで行けば黒字か〔試算〕

基準1日あたりの提供食数月商炊ける上限に対する割合
営業利益ゼロ(減価償却込)30.1食1,052,000円37.6%
現金ベース(減価償却を除く)26.2食917,000円32.8%
初期投資12,330,000円を24か月で回収48.0食1,679,000円60.0%
所要資金16,330,000円を24か月で回収55.0食1,927,000円68.8%

割合は、1日に炊ける上限80食に対する比率です。1食あたりの貢献利益は943円(客単価1,400円 − 1食あたりの変動費456円)。固定費と販促費と外注費と備えの合計709,000円を943円で割ると、月751.5食、1日30.1食になります。

分岐点そのものは低い数字になりました。上限の37.6%です。一方で、初期投資と運転資金を24か月で戻す水準は68.8%。標準ケースの52食は65.0%、強気ケースの72食は90.0%にあたります。

なお、この計算では固定費にアルバイトの人件費150,000円を含めたままにしています。販売数が減ればここも減らせますが、固定として置きました。

どこまで行けば黒字か
どこまで行けば黒字か

何が一番効くか〔試算〕

客単価 +10% +182,000円/1日の提供食数 +10% +122,000円/1食あたりの原価 +10% ▲59,000円/営業日数 +1日 +49,000円/ロス率 +4ポイント ▲27,000円/家賃 +10% ▲25,000円/アルバイトの人件費 +10% ▲15,000円/水道光熱費 +10% ▲9,000円/販促費 +10% ▲3,500円/1日に炊ける上限 +10% ±0円。

最も効くのは客単価です。掛け算の因子なので当然ですが、値上げが通りにくい業界でもあります。飲食店業界の価格転嫁率は32.3%で、全業種平均の39.4%を下回っていました。

逆に、1日に炊ける上限を10%上げても営業利益は動きません。標準ケースの52食は上限80食の65%で、天井に当たっていないからです。設備を増やして上限を上げるのは、毎日売り切れるようになってからの話になります。

ロス率の行だけは10%の増減ではなく4ポイントの移動、営業日数の行は1日の増加です。ほかの行と幅が揃っていません。

何が一番効くか
何が一番効くか

採点 54点/100

利益性 11/20(標準ケースの営業利益率28.5%だが経営者の給料が入ったまま。時給に直すと1,570円)/初期投資 6/15(所要資金1,633万円で内装と厨房設備が6割弱・撤退時にほとんど残らない)/回収速度 11/15(標準ケースの回収は20か月・売掛が残らない)/再現性 7/15(味の設計は書き出せるが大鍋の火加減と仕込みが属人的)/営業難易度 6/10(有償で買える経路は4本・一方で料理名での指名検索が起きる)/運営難易度 3/10(月330時間・毎日の仕込み量の判断と売れ残りの処理)/将来性・AI耐性 7/10(現場の調理は代替されにくい・一方で飲食店の倒産は過去最多)/法規・事故リスク 3/5(基準に合えば許可はしなければならないと定められている・一方で作り置きの料理で食中毒の管理が重い)。

点数は「儲かる順位」ではなく、自分の資金・地域・スキルで比べるための目安です。

毎月の費用の内訳

毎月の費用の内訳
毎月の費用の内訳

投資の回収

投資の回収
投資の回収

前提と、どこまで確かか

この試算の対象

客席12席。経営者1名とアルバイト1名。月25日営業。政令指定都市クラスの駅から徒歩5分。客席部分10坪・厨房を含めて15坪。ビリヤニ2種類とサイド、ドリンク。大鍋で1日2回炊き、1回40食で1日の上限は80食。店内飲食と持ち帰り。冷凍の販売と通信販売、デリバリーは行わない

確認できた事実

  • 都道府県は、公衆衛生に与える影響が著しい営業であって政令で定めるものの施設につき、条例で基準を定めなければならない(食品衛生法 第五十四条)。その営業を営もうとする者は都道府県知事の許可を受けなければならない(第五十五条第一項)。飲食店営業は政令の第一号に挙げられている(食品衛生法施行令 第三十五条第一号)
  • 都道府県知事は、その営業の施設が基準に合うと認めるときは許可をしなければならない(食品衛生法 第五十五条第二項本文)。ただし、この法律に違反して刑に処せられ二年を経過しない者などには許可を与えないことができる(同項ただし書)。許可には五年を下らない有効期間その他の条件を付けることができる(同条第三項)
  • 無許可で営業した者は、二年以下の拘禁刑または二百万円以下の罰金(同法 第八十二条第一項)。情状により併科できる(同条第二項)
  • 食品衛生責任者を定めることは、食品衛生法施行規則 別表第十七 第一号イに定められている。資格要件は同号ロで、食品衛生監視員または食品衛生管理者の資格要件を満たす者、調理師・製菓衛生師・栄養士・管理栄養士・船舶料理士ほか、または都道府県知事等が行う講習会もしくは認める講習会を受けた者。同号ハ(1)で、講習会を定期的に受講することとされている
  • 食品衛生上の危害の発生を防止するために特に重要な工程を管理するための取組について、政令で定める営業者は「その取り扱う食品の特性に応じた取組」でよい(食品衛生法 第五十一条第一項第二号)。飲食店営業はこの政令で定める営業者に挙げられている(同法施行令 第三十四条の二 第二号)
  • 厚生労働省が公表する「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」には【小規模な一般飲食店】向けの版がある(作成 公益社団法人日本食品衛生協会、2017年10月4日公表・2024年1月15日改訂)
  • 防火管理者を要する防火対象物には、別表第一の(一)項から(四)項までなどに掲げるもので収容人員が三十人以上のものが含まれる(消防法施行令 第一条の二 第三項第一号ロ)。飲食店は別表第一(三)項ロ
  • 収容人員は、(三)項の「その他のもの」について、従業者の数と、固定式のいす席の数(長いす式は正面幅を0.5メートルで除す)と、その他の部分の床面積を3平方メートルで除して得た数を合算して算定する(消防法施行規則 第一条の三)
  • 通常副食物として供される煮物・焼物・揚物・蒸し物・酢の物・あえ物、またはこれらの食品と米飯その他の通常主食と認められる食品を組み合わせた食品を製造する営業は、そうざい製造業(食品衛生法施行令 第三十五条第二十五号)。そうざい製造業に係る食品を製造し、その製造された食品の冷凍品を製造する営業は冷凍食品製造業(同条第二十七号)
  • 令和6年度末の全国の許可施設数は、総数1,227,521、飲食店営業946,451、菓子製造業101,806、そうざい製造業41,872、冷凍食品製造業3,071、複合型そうざい製造業684、複合型冷凍食品製造業278。東京都の飲食店営業は121,773(衛生行政報告例)
  • 令和7年度の地域別最低賃金の全国加重平均は1,121円(改定前1,055円、引上げ額66円、引上げ率6.3%)。東京1,226円、神奈川1,225円、大阪1,177円、愛知1,140円、福岡1,057円。最も低いのは高知・宮崎・沖縄の1,023円(厚生労働省)
  • 海外から日本へ米を輸入する場合には、食糧法・関税法等の規定に基づき、政府に所定の納付金および関税を納めることが義務付けられている。商業用として輸入する場合は米麦等の輸入納付金の手続による(農林水産省)
  • 輸入納付金は、精米(関税率表番号1006.30.090)で292円/kg。もみ・玄米・砕米も292円/kg(農林水産省)
  • 税関の実行関税率表(2026年8月1日版)には、精米(1006.30)の「その他のもの」の税率欄に402円/kg、341円/kg、49円/kg の3つの数字が記載されている。341円/kg は世界貿易機関協定の欄に置かれている
  • 日本政策金融公庫の経営指標調査(2025年度調査)で、カレー料理店(n=33)の売上高総利益率は平均70.0%・中央値69.7%、売上高営業利益率は平均マイナス1.4%・中央値1.1%、人件費対売上高比率は平均39.7%・中央値40.9%、諸経費対売上高比率は平均29.3%、損益分岐点比率は平均102.6%、従業者1人当たり売上高は5,369千円、従業者1人当たり人件費は2,059千円、店舗面積3.3平方メートル当たり売上高は1,902千円、1企業当たり店舗面積は108.7平方メートル
  • この調査の対象は、公庫国民生活事業が融資した法人企業のうち従業者数50人未満・決算期間1年のもので、融資時期は2025年4〜12月、決算期は2024年7月以降。1企業当たり店舗面積は、事務所・倉庫・車庫・厨房等の部分を除いた面積
  • 日本政策金融公庫総合研究所の新規開業実態調査(2025年度調査、n=2,165、全業種)で、開業費用の平均値は975万円、中央値は600万円。開業時の平均従業者数は2.8人。現在の採算状況は黒字基調67.0%・赤字基調33.0%
  • 2025年の飲食店経営事業者の倒産(負債1000万円以上・法的整理)は900件で、前年894件から6件増加し過去最多。負債総額は約442億2700万円、負債5000万円未満が696件(77.3%)。町中華・ラーメン店・焼肉店・カレー店などの業態が中心となる「中華・東洋料理店」は179件で、前年158件から13.3%増加し過去最多(帝国データバンク)
  • 同社の価格転嫁に関する実態調査(2025年7月)で、飲食店業界の価格転嫁率は32.3%、全業種平均は39.4%
  • 神田の専門店は「完全予約制、一斉スタート。最も美味しい状態を追求した結果、大量調理の炊き立てという結論に達しました。」と掲げ、曜日ごとに1種類のビリヤニのみを提供している。マトンビリヤニ3,000円、チキンビリヤニ3,300円。2021年8月開店(同店公式サイト)
  • 別の専門店は「こだわり抜いた調理法で、一気に数十人分を仕上げる本場スタイルのビリヤニは数量限定!売り切れ次第終了となります。」と掲げ、パキスタン直輸入のアルミ鍋を使い、冷凍ビリヤニの通信販売と事業者向けの卸販売を併走させ、百貨店の催事にも出店している(同店公式サイト)
  • インド食材の輸入卸が運営する通信販売で、ビリヤニ向けのバスマティ米5kg入りは税抜4,425円・税込4,779円。同店の別銘柄の5kg入りは税込3,888円から5,216円。取り扱いは1kgと5kgで、20kg以上の大袋の掲載はなかった

確認できなかったこと

  • 1回の仕込みで炊ける食数と、1日の仕込み回数。まとめて炊く料理であることは複数の店の公開記述から読み取れましたが、具体的な食数を公表している店は見つかりませんでした
  • 一般的なビリヤニ専門店の客単価。完全予約制の店の料金は公開されていますが、提供方式が違うため当てはめられません
  • 1日の提供食数と、商圏内の同業の数
  • 業務用の大袋で仕入れたときのバスマティ米の価格。確認できたのは小口の通信販売の価格までです
  • 肉とスパイスの実勢の仕入れ価格
  • 実際に捨てている量
  • 15坪の飲食店物件の賃料と保証金
  • 内装工事と厨房設備の実際の見積額
  • 営業許可の申請手数料と、食品衛生責任者の講習の受講料
  • 飲食店で人が集まる時給の水準と、定着率
  • 仕込みにかかる実際の時間
  • グルメサイトの掲載料、広告の出稿単価、経路ごとの来店数
  • 再来店率と来店間隔
  • 持ち帰りの扱いについての自治体の運用
  • 冷凍で売る場合と通信販売に広げる場合に必要な許可の業種。条文で業種の定義は確認しましたが、どの工程がどの業種にあたるかは自治体の判断によります
  • 容器包装に入れて売るときの表示の要件。食品表示法と食品表示基準の条文は確認していません
  • 建物が複数の用途の入るものにあたる場合の、防火管理者の判定
  • 実行関税率表の欄の対応。民間の輸入で実際に適用されるのがどの欄かは確認しきれていません。納付金292円/kgと49円/kgを足すと341円/kgになりますが、その合算が正しい読み方かは確認していません

推定で置いた数字

項目置いた値前提と弱点
1日に炊ける上限80食(1回40食×2回)生米6kgを1回で炊き1食150gとして置いた。売上式のいちばん上にある数字
客単価弱気1,250円/標準1,400円/強気1,600円(税抜)完全予約制の店の3,000円台を幅の目安にした。感度分析で最大の変数
1日の提供食数22食/52食/72食上限80食に対して27.5%/65.0%/90.0%として置いた
1食あたりの原価380円/420円/470円米120円・肉120円・副材料80円・サイド60円・容器40円。統計の原価率30.0%より2.6ポイント高い
ロス率15%/8%/4%標準ケースは56.5食炊いて52食売り、4.5食を捨てる計算
家賃250,000円(15坪・共益費込み)物件情報を確認していない。地域差が大きい
初期投資12,330,000円(幅800万〜2,000万円)公式の金額として確認できたものは1件もない
運転資金4,000,000円(幅200万〜700万円)客がつくまでを6か月と置いた。ここが最大の不確実性
減価償却91,000円/月内装120か月・厨房96か月・什器等60か月として置いた
アルバイトの人件費月120時間×1,250円最低賃金の全国加重平均1,121円を上回る水準として置いた
経営者作業時間月300/330/320時間仕込み4時間+営業8時間+事務1.5時間×25日。実測ではない
水道光熱費80,000円/90,000円/105,000円大鍋を長時間かける前提。出典なし
販促費と獲得単価50,000円/35,000円/60,000円、1人437円掲載料も出稿単価も未確認。経路別の来店数を切り分ける方法も持っていない
再来店の置き方新規の20%が年6回×2年出典なし。粗利が獲得単価の7.3倍という比較はこの置き方に依存している
事故・クレームへの備え15,000円/25,000円/40,000円出典なし。作り置きの料理であり上振れしやすい
席数と回転12席で1日80食=6.7回転来店が均等に散らない日をモデルに含めていない

まだ分からないこと

1回に炊ける食数と1日の仕込み回数/一般的な客単価/1日の提供食数と同業の数/業務用のバスマティ米の価格/肉とスパイスの仕入れ価格/捨てている量/物件の賃料と保証金/内装と厨房設備の見積額/許可申請の手数料と講習の受講料/人が集まる時給と定着率/仕込みにかかる時間/掲載料と出稿単価と経路別の来店数/再来店率と来店間隔/持ち帰りの自治体運用/冷凍と通信販売に必要な許可の業種/容器包装の表示の要件/複合用途の建物での防火管理者の判定。

検証版で埋めるのは、1回に炊ける食数と1日の仕込み回数、客単価と1日の提供食数、バスマティ米と肉の仕入れ価格、捨てている量、物件の賃料と初期投資の実額、仕込みにかかる時間です。

許認可・規約

飲食店営業の許可

都道府県は、公衆衛生に与える影響が著しい営業であって政令で定めるものの施設につき、条例で基準を定めなければならない(食品衛生法 第五十四条)。その営業を営もうとする者は都道府県知事の許可を受けなければならない(第五十五条第一項)。飲食店営業は、その政令で定める営業の第一号に挙げられている(食品衛生法施行令 第三十五条第一号)。都道府県知事は、施設が基準に合うと認めるときは許可をしなければならない(第五十五条第二項本文)。ただし、この法律に違反して刑に処せられ二年を経過しない者などには許可を与えないことができる(同項ただし書 各号)。許可には五年を下らない有効期間を付けることができる(同条第三項)。無許可で営業した者は、二年以下の拘禁刑または二百万円以下の罰金(第八十二条第一項)。情状により拘禁刑と罰金を併科できる(同条第二項)。

食品衛生責任者

食品衛生法施行規則 別表第十七 第一号イにより、法第五十一条第一項に規定する営業を行う者は食品衛生責任者を定めることとされている。同号ロで、食品衛生監視員または食品衛生管理者の資格要件を満たす者、調理師・製菓衛生師・栄養士・管理栄養士・船舶料理士など、または都道府県知事等が行う講習会もしくは都道府県知事等が認める講習会を受けた者、と定められている。同号ハ(1)で、講習会を定期的に受講し新たな知見の習得に努めることとされている(法第五十四条の営業に限る)。

衛生管理の方式

食品衛生法 第五十一条第一項第二号は、食品衛生上の危害の発生を防止するために特に重要な工程を管理するための取組を求めているが、政令で定める営業者については「その取り扱う食品の特性に応じた取組」でよいとされている。飲食店営業は、この政令で定める営業者に挙げられている(食品衛生法施行令 第三十四条の二 第二号)。厚生労働省が公表している「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」には

小規模な一般飲食店

向けの版がある(作成 公益社団法人日本食品衛生協会、2017年10月4日公表・2024年1月15日改訂)。

防火管理者

消防法施行令 第一条の二 第三項第一号ロは、別表第一の(一)項から(四)項までなどに掲げる防火対象物で収容人員が三十人以上のものを、防火管理者を要する防火対象物としている。飲食店は別表第一(三)項ロ。収容人員の算定方法は、(三)項の「その他のもの」について「従業者の数」と「固定式のいす席の数」(長いす式は正面幅を0.5メートルで除す)と「その他の部分の床面積を3平方メートルで除して得た数」を合算する(消防法施行規則 第一条の三)。この試算の12席と従業者2名という前提を当てはめると14人になり、三十人には届かない計算になる。ただし建物全体が複数の用途の入るものにあたる場合は判定の単位が変わる。要一次情報。

持ち帰り

同じ施設で調理した食品を持ち帰りで売る場合の扱いは、自治体の運用に依存する。条文の範囲では確認できなかった。要一次情報。

冷凍で売る・通信販売に広げる場合

通常副食物として供される煮物・焼物・揚物・蒸し物・酢の物・あえ物、またはこれらの食品と米飯その他の通常主食と認められる食品を組み合わせた食品を製造する営業はそうざい製造業(食品衛生法施行令 第三十五条第二十五号)。そうざい製造業に係る食品を製造し、その製造された食品の冷凍品を製造する営業は冷凍食品製造業(同条第二十七号)。いずれも第五十五条第一項の許可の対象であり、飲食店営業とは別に施設の基準がかかる。令和6年度末の全国の許可施設数は、飲食店営業946,451に対し、そうざい製造業41,872、冷凍食品製造業3,071、複合型そうざい製造業684、複合型冷凍食品製造業278(衛生行政報告例)。実際にどの業種の許可にあたるかは製造の工程と自治体の判断による。要一次情報。

容器包装に入れて売る場合の表示

食品表示法と食品表示基準の条文は確認していない。要一次情報。

主原料の輸入

商業用の米穀を輸入する場合には、食糧法・関税法等の規定に基づき、納付金および関税を納めることが義務付けられている(農林水産省)。輸入納付金は精米(関税率表番号 1006.30.090)で292円/kg。税関の実行関税率表(2026年8月1日版)では、精米の「その他のもの」に基本税率402円/kg、世界貿易機関協定税率341円/kg が記載されている。店が直接輸入しない限り店が納めるものではないが、バスマティ米の仕入れ値にはこの負担が乗っている。

推定で置いた数字の一覧

推定で置いた数字前提
1日に炊ける上限 80食(1回40食×2回)
  • 置いた前提:大鍋1つで生米6kgを炊き、1食あたり生米150gとして1回40食。昼用と夜用で1日2回炊くと置いた推定。この置き方の背景として、実在の専門店が公開している記述を参照した。神田の店は「最も美味しい状態を追求した結果、大量調理の炊き立てという結論に達しました」として完全予約制をとっており、別の店は「一気に数十人分を仕上げる本場スタイルのビリヤニは数量限定、売り切れ次第終了」と掲げている。まとめて炊く料理であることは公開されている記述から読み取れるが、 1回の具体的な食数を公表している店は見つからなかった。
  • 弱いところ:鍋の大きさも1食あたりの生米量も1日の仕込み回数も確認していない。この試算の売上式のいちばん上にある数字であり、ここが違えばすべて動く。要一次情報
  • 効き方:この上限を+10%(80食→88食)にしても、標準ケースの営業利益は動かない(標準の52食は上限の65%で天井に当たっていないため)
客単価(弱気1,250円/標準1,400円/強気1,600円、いずれも税抜)
  • 置いた前提:ビリヤニ1皿にサイドかドリンクが付いたときの1人あたりの支払額として置いた推定。参考にした公開値は、神田の専門店の完全予約制・1種類のみでマトン3,000円・チキン3,300円という料金。ただしこの店は席数も提供方式も一般的な専門店とは異なり、そのまま当てはめられない。標準1,400円は、通常の店内飲食の価格帯として置いた。
  • 弱いところ:一般的なビリヤニ専門店の客単価を示す公開データは見つからなかった。感度分析で最も影響が大きく、10%で営業利益が182,000円動く。要一次情報
  • 効き方:+10%(1,400円→1,540円)で営業利益+182,000円
1日の提供食数(弱気22食/標準52食/強気72食)
  • 置いた前提:1日に炊ける上限80食に対して、弱気27.5%・標準65.0%・強気90.0%として置いた推定
  • 弱いところ:商圏の需要も同業の数も確認していない。上限に対する割合という置き方そのものが仮説である。要一次情報
  • 効き方:+10%(52食→57.2食)で営業利益+122,000円
1食あたりの原価(弱気380円/標準420円/強気470円)
  • 置いた前提:バスマティ米150gで120円、肉で120円、スパイス・玉ねぎ・ヨーグルト・油・ギーで80円、サイドとドリンクで60円、持ち帰り容器で40円として置いた推定。米の価格の目安として、インド食材の輸入卸が運営する通信販売のバスマティ米5kg入りが税抜4,425円(1kgあたり885円)、別銘柄が税込3,888円。ただしこれは小口の通信販売の価格である。比較の目安として、日本政策金融公庫の経営指標調査ではカレー料理店の売上高総利益率が平均70.0%で、原価率に直すと30.0%にあたる。この試算の原価率32.6%はそれより2.6ポイント高い。
  • 弱いところ:業務用の大袋で仕入れた場合の米の価格、肉とスパイスの実勢価格をいずれも確認していない。要一次情報
  • 効き方:+10%(420円→462円)で営業利益−59,000円
ロス率(弱気15%/標準8%/強気4%)
  • 置いた前提:炊いた分のうち、その日に売れず捨てる割合として置いた推定。標準ケースは1日56.5食炊いて52食売り、4.5食を捨てる計算
  • 弱いところ:実際にどれだけ捨てているかを示す公開データは見つからなかった。要一次情報
  • 効き方:+4ポイント(8%→12%)で営業利益−27,000円
家賃 250,000円(15坪・共益費込み)
  • 置いた前提:政令指定都市クラスの駅から徒歩5分、客席部分10坪・厨房を含めて15坪の物件の賃料として置いた推定
  • 弱いところ:物件情報を確認していない。地域差が非常に大きい。参考として、日本政策金融公庫の経営指標調査ではカレー料理店の1企業当たり店舗面積が108.7平方メートル(中央値103.3平方メートル)だが、これは事務所・倉庫・車庫・厨房等を除いた面積であり、また1企業が複数の店を持つ場合を含む。この試算の客席10坪(約33平方メートル)はそれよりかなり小さい。要一次情報
  • 効き方:+10%(250,000円→275,000円)で営業利益−25,000円
初期投資 12,330,000円(幅 8,000,000〜20,000,000円)
  • 置いた前提:物件取得3,000,000円(保証金10か月・礼金1か月・仲介1か月)、内装工事4,500,000円、厨房設備2,500,000円、客席什器600,000円、食器と調理器具400,000円、レジ・券売機300,000円、看板とサイン350,000円、ウェブサイトと撮影300,000円、開業時の告知200,000円、許可申請と講習30,000円、初期の食材在庫150,000円として置いた推定。参考として、日本政策金融公庫総合研究所の新規開業実態調査では開業費用の平均975万円・中央値600万円だが、これは全業種の値であり飲食店の値ではない。
  • 弱いところ:公式の金額として確認できたものは1件もない。営業許可の申請手数料も講習の受講料も原典を確認していない。要一次情報
運転資金 4,000,000円(幅 2,000,000〜7,000,000円)
  • 置いた前提:開業から客がつくまでを6か月と置き、その間の赤字を賄う資金として置いた推定。立ち上げ期を1日15食と置くと営業利益は月▲248,250円、減価償却を戻すと月▲157,250円。経営者の生活費を月250,000円と置いて足すと月▲407,250円で、4,000,000円は約9.8か月分にあたる。
  • 弱いところ:立ち上げ期間6か月も生活費250,000円も推定。客がつくまでの期間はこの商売の最大の不確実性
減価償却 91,000円/月
  • 置いた前提:内装4,500,000円を120か月、厨房設備2,500,000円を96か月、什器・食器・調理器具・レジ・看板の合計1,650,000円を60か月として置いた推定
  • 弱いところ:実際の資産区分と法定耐用年数は税務の確認が要る。物件が居抜きかスケルトンかで内装の金額も変わる
アルバイトの人件費(標準 月120時間×1,250円/強気 月260時間×1,300円/弱気 雇わない)
  • 置いた前提:昼と夜のピークに1名入る前提で置いた推定。時給は、令和7年度の地域別最低賃金の全国加重平均1,121円(東京1,226円、大阪1,177円、愛知1,140円、福岡1,057円)を上回る水準として1,250円と置いた。
  • 弱いところ:求人票での相場確認をしていない。飲食店で人が集まる時給水準そのものが未確認。要一次情報
  • 効き方:+10%(150,000円→165,000円)で営業利益−15,000円
経営者作業時間(弱気300時間/標準330時間/強気320時間)
  • 置いた前提:標準ケースは、仕込み(米の浸水・玉ねぎを揚げる・マサラ・肉の下ごしらえ)に1日4時間、営業に8時間、発注と清掃と事務に1.5時間、合わせて1日13.5時間を25日として置いた推定。月330時間は週76時間にあたる。強気ケースはアルバイトが増えて現場の負担が減る一方、営業日が1日増えるため320時間と置いた。
  • 弱いところ:実測ではない。仕込みにかかる時間そのものが確認できていない。要一次情報
水道光熱費(弱気80,000円/標準90,000円/強気105,000円)
  • 置いた前提:大鍋を長時間かけるため、同規模の飲食店より重いものとして置いた推定。売上に一部連動するが固定費に置いた
  • 弱いところ:出典の裏づけはない
  • 効き方:+10%(90,000円→99,000円)で営業利益−9,000円
販促費と顧客獲得単価(販促費 弱気50,000円/標準35,000円/強気60,000円、獲得単価437円)
  • 置いた前提:グルメサイトの掲載料と交流サイトの広告の合計として置いた推定。有償の経路で取れる新規来店を月80人と置き、35,000円÷80人=437円を1人あたりの獲得単価とした。「1人」は、掲載や広告を見て初めて来店した人と数えている。実際には計測していない。
  • 弱いところ:掲載料も広告の出稿単価も未確認。有償の経路からの来店数を実際に切り分ける方法もこの試算では持っていない。要一次情報
  • 効き方:+10%(35,000円→38,500円)で営業利益−3,500円
再来店の置き方(新規客の20%が再来店客になり、年6回、2年続ける)
  • 置いた前提:新規1人あたりの平均来店回数を 0.8×1 + 0.2×13 = 3.4回とし、1回あたりの粗利943円をかけて1人あたり3,208円と置いた推定
  • 弱いところ:再来店率も来店間隔も継続年数も出典がない。獲得単価437円の7.3倍という比較は、この置き方に全面的に依存している
想定事故・返品コスト(弱気15,000円/標準25,000円/強気40,000円)
  • 置いた前提:食中毒の予防にかかる検査と保険の自己負担、クレーム対応、設備の故障の見込みとして置いた推定
  • 弱いところ:出典の裏づけはない。作り置きの料理であり、上振れしやすい
外注費(弱気15,000円/標準20,000円/強気25,000円)
  • 置いた前提:記帳と申告を税理士に委託する費用として置いた推定
  • 弱いところ:出典の裏づけはない
席数12席と回転の関係
  • 置いた前提:客席部分10坪に12席を置き、1日80食を出すには6.7回転が要るとして置いた推定
  • 弱いところ:来店が昼と夜に集中する前提を置いていない。実際には均等に散らないため、席が先に詰まって鍋の上限に届かない日が出る。この試算はその日をモデルに含めていない

出典

A級14件、B級4件。C級・D級は0件です。すべて実URLを開いて原典を確認しました(2026-08-04)。法令はe-Gov法令検索の全文取得機能で条文を読み、統計は公表元のPDFとダウンロードファイルを開いています。

発信元は、法令、官公庁の統計、政府系金融機関の調査、信用調査会社の集計、そして実在する店と食材業者が自分で公開している料金と説明です。利害関係のあるものが6件あります。公庫の調査3件は、対象が公庫の融資先企業に限られるため、借入のある企業に偏ります。店と食材業者の3件は、自分の店や商品を紹介する立場の記述です。後者からは、その店が自分について述べた事実(料金・提供方式・使っている道具)だけを引用し、経営の中身は推し量っていません。

この領域には、飲食店の開業費用の「相場」を示す記事が非常に多くあります。出典のたどれないものは数値の根拠に一切使っていません。

  • 法令(e-Gov法令検索):食品衛生法/食品衛生法施行令/食品衛生法施行規則 別表第十七/消防法施行令/消防法施行規則
  • 官公庁:厚生労働省「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」/厚生労働省「令和6年度衛生行政報告例」第4表-1/厚生労働省「令和7年度地域別最低賃金全国一覧」/農林水産省「米麦等を輸入される方へ」/農林水産省「輸入納付金の対象となる関税番号一覧」/税関「実行関税率表(2026年8月1日版)第10類 穀物」
  • 政府系金融機関:日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」2025年度調査(飲食店,宿泊業/業種別)/同「利用の手引き」/日本政策金融公庫総合研究所「2025年度新規開業実態調査」
  • 信用調査会社:帝国データバンク「『飲食店』の倒産動向(2025年)」
  • 事業者の公開情報:ビリヤニ大澤 公式サイト/ジョニーのビリヤニ 公式サイト/アンビカ オンラインショップ 米カテゴリの掲載価格
出典の構成
出典の構成

出典の一覧

等級出典利害関係原典を確認した日
Ae-Gov法令検索「食品衛生法」(昭和二十二年法律第二百三十三号)
  • 対象:全国/法令本文(e-Gov法令API経由で全文を取得)
  • 使ったところ:第五十一条第一項(公衆衛生上必要な措置の基準。第二号で重要な工程を管理するための取組、政令で定める営業者は取り扱う食品の特性に応じた取組)/第五十四条(都道府県は政令で定める営業の施設につき条例で基準を定める)/第五十五条第一項(都道府県知事の許可)・第二項(基準に合うと認めるときは許可をしなければならない、ただし書各号)・第三項(五年を下らない有効期間)/第五十七条第一項(許可対象外の営業は届出)/第八十二条第一項(第五十五条第一項違反は二年以下の拘禁刑または二百万円以下の罰金)・第二項(併科)/第八十五条第三号(届出をせず又は虚偽の届出は五十万円以下の罰金)
なし2026-08-04
Ae-Gov法令検索「食品衛生法施行令」(昭和二十八年政令第二百二十九号)
  • 対象:全国/政令本文(e-Gov法令API経由で全文を取得)
  • 使ったところ:第三十四条の二(法第五十一条第一項第二号の政令で定める営業者。第二号に飲食店営業=食品を調理し、又は設備を設けて客に飲食させる営業)/第三十五条(許可を要する営業の一覧。第一号 飲食店営業、第二十五号 そうざい製造業=煮物・焼物・揚物・蒸し物・酢の物・あえ物又はこれらの食品と米飯その他の通常主食と認められる食品を組み合わせた食品を製造する営業、第二十六号 複合型そうざい製造業、第二十七号 冷凍食品製造業=第二十五号の営業に係る食品を製造しその製造された食品の冷凍品を製造する営業、第二十八号 複合型冷凍食品製造業)
なし2026-08-04
Ae-Gov法令検索「食品衛生法施行規則」(昭和二十三年厚生省令第二十三号)別表第十七
  • 対象:全国/省令本文(e-Gov法令API経由で全文を取得)
  • 使ったところ:別表第十七 第一号イ(法第五十一条第一項に規定する営業を行う者は食品衛生責任者を定めること。第六十六条の二第四項各号に規定する営業者を除く。食品衛生管理者は兼ねることができる)・ロ(資格要件。食品衛生監視員又は食品衛生管理者の資格要件を満たす者、調理師・製菓衛生師・栄養士・管理栄養士・船舶料理士ほか)・ハ(1)(都道府県知事等が行う講習会又は認める講習会を定期的に受講。法第五十四条の営業に限る)
  • 確認できていないところ:別表第十七の全文は確認しておらず、食品衛生責任者に関する条項と施設の衛生管理の冒頭のみを読んだ
なし2026-08-04
Ae-Gov法令検索「消防法施行令」(昭和三十六年政令第三十七号)
  • 対象:全国/政令本文(e-Gov法令API経由で全文を取得)
  • 使ったところ:第一条の二 第三項第一号ロ(別表第一(一)項から(四)項まで、(五)項イ、(六)項イ・ハ・ニ、(九)項イ、(十六)項イ、(十六の二)項に掲げる防火対象物で収容人員が三十人以上のもの)/同項第四項(収容人員の算定方法は総務省令)/別表第一(三)項ロ 飲食店
なし2026-08-04
Ae-Gov法令検索「消防法施行規則」(昭和三十六年自治省令第六号)
  • 対象:全国/省令本文(e-Gov法令API経由で全文を取得)
  • 使ったところ:第一条の三(収容人員の算定方法。令別表第一(二)項及び(三)項の「その他のもの」は、従業者の数と、固定式のいす席の数(長いす式は正面幅を0.5メートルで除す)と、その他の部分の床面積を3平方メートルで除して得た数を合算する)
なし2026-08-04
A厚生労働省「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書(表紙検索)」
  • 対象:全国/厚生労働省が公表する業種別手引書の一覧
  • 鮮度:【小規模な一般飲食店】は2017年10月4日公表・2024年1月15日改訂
  • 使ったところ:【小規模な一般飲食店:詳細版】および【概要版】が掲載されていること/作成団体が公益社団法人日本食品衛生協会であること
  • 確認できていないところ:手引書の本文(PDF)は開いていない。一覧ページの記載による
なし2026-08-04
A日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」2025年度調査(飲食店,宿泊業/業種別)
  • 対象:日本公庫国民生活事業が融資した法人企業のうち従業者数50人未満・決算期間1年のもの/融資時期2025年4〜12月・決算期2024年7月以降/カレー料理店は調査対象数33(うち黒字かつ自己資本プラス21)
  • 鮮度:PDFの作成日時は2026年6月23日。掲載時期は2026年8月
  • 使ったところ:カレー料理店の売上高総利益率70.0%(中央値69.7%)/売上高営業利益率▲1.4%(中央値1.1%、黒字かつ自己資本プラス企業平均1.8%)/人件費対売上高比率39.7%(中央値40.9%)/諸経費対売上高比率29.3%/金融費用対売上高比率0.3%/損益分岐点比率102.6%/従業者1人当たり売上高5,369千円/従業者1人当たり人件費2,059千円/店舗面積3.3平方メートル当たり売上高1,902千円(中央値1,176千円)/1企業当たり店舗面積108.7平方メートル(中央値103.3平方メートル)/参考として飲食店,宿泊業全体(n=850)と一般飲食店(n=464)の値
  • 確認できていないところ:従業者規模別の集計(同シリーズの別PDF)は開いていない
あり(調査対象が公庫の融資先企業に限られる。借入のある企業に偏る)2026-08-04
A日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査 利用の手引き」
  • 対象:全国/調査の目的・対象・算出式
  • 使ったところ:調査対象は公庫国民生活事業が融資した法人企業で従業者数50人未満・決算期間1年(1ページ)/2025年度調査の対象業種と時期(図-1)/店舗面積3.3平方メートル当たり売上高=売上高÷店舗面積(8ページ)/1企業当たり店舗面積は事務所・倉庫・車庫・厨房等の部分を除いた面積(8ページ)/粗付加価値額は人件費・減価償却費・支払利息割引料・税引前当期純利益額の合計
あり(同上)2026-08-04
A日本政策金融公庫総合研究所「2025年度新規開業実態調査」~アンケート結果の概要~
  • 対象:公庫国民生活事業が2024年4月から同年9月にかけて融資した企業のうち融資時点で開業後1年以内の企業8,517社(不動産賃貸業を除く)/回収2,165社(回収率25.4%)/調査時点2025年8月/全業種
  • 鮮度:2025年12月5日
  • 使ったところ:開業費用の平均値975万円・中央値600万円/分布は250万円未満20.1%、250万〜500万円未満21.7%/開業時の平均従業者数2.8人/現在の採算状況は黒字基調67.0%・赤字基調33.0%/開業時に苦労したことは資金繰り・資金調達56.9%、顧客・販路の開拓49.9%
  • 確認できていないところ:業種別(飲食店)の開業費用は掲載されておらず、この数値は全業種の値である。飲食店の値としては使えない
あり(調査対象が公庫の融資先に限られる)2026-08-04
A厚生労働省「令和6年度衛生行政報告例」第4表-1 改正食品衛生法に基づく許可を要する食品関係営業施設数,営業の種類・都道府県-指定都市-中核市(再掲)別(e-Statからダウンロード)
  • 対象:全国/令和6年度(2024年度)末現在/各都道府県・指定都市・中核市からの報告
  • 使ったところ:全国の許可施設数 総数1,227,521/飲食店営業946,451/そうざい製造業41,872/複合型そうざい製造業684/冷凍食品製造業3,071/複合型冷凍食品製造業278/菓子製造業101,806/東京都の飲食店営業121,773
  • 確認できていないところ:1つの施設が複数の許可を持つ場合の重複の扱いは確認していない
なし2026-08-04
A厚生労働省「令和7年度地域別最低賃金全国一覧」
  • 対象:全国47都道府県/令和7年度改定分/発効日は令和7年10月1日から令和8年3月31日まで都道府県ごとに異なる
  • 使ったところ:全国加重平均1,121円(改定前1,055円、引上げ額66円、引上げ率6.3%)/東京1,226円(令和7年10月3日発効)/神奈川1,225円/大阪1,177円/愛知1,140円/福岡1,057円/最も低いのは高知・宮崎・沖縄の1,023円
なし2026-08-04
A農林水産省「米麦等を輸入される方へ」
  • 対象:全国/米麦等の輸入手続
  • 使ったところ:海外から日本へ米を輸入する場合には食糧法・関税法等の規定に基づき政府に所定の納付金及び関税を納めることが義務付けられていること/商業用として輸入する場合は米麦等の輸入納付金の手続によること/個人用は過去1年間の輸入数量100kg以下なら届出により納付金及び関税が免除されること/届出を行わなかったり虚偽の届出をした場合は20万円以下の過料
なし2026-08-04
A農林水産省「(参考)輸入納付金の対象となる関税番号一覧」
  • 対象:全国/輸入納付金の対象となる関税率表番号と納付金額(円/kg)
  • 使ったところ:1006.30.090 米(精米)の納付金は292円/kg/1006.10.090 もみ・1006.20.090 玄米・1006.40.090 砕米も292円/kg/小麦は45.2円/kg/関税額は税関のホームページ等で確認するよう注記されていること/一覧はあくまで参考であり実行関税率表で確認するよう注記されていること
なし2026-08-04
A税関「実行関税率表(2026年8月1日版)第10類 穀物」
  • 対象:全国/2026年8月1日現在
  • 使ったところ:精米(1006.30)の税率欄に402円/kg、341円/kg、49円/kg の3つの数字が記載されていること/このうち341円/kg は世界貿易機関協定の欄に置かれていること
  • 確認できていないところ:表の欄の対応(基本・暫定・世界貿易機関協定・特恵の各欄のうち、民間の輸入で実際に適用されるのはどれか)は確認しきれていない。農林水産省の納付金292円/kgと49円/kgを足すと341円/kgになるが、その合算が正しい読み方かどうかは確認していない
なし2026-08-04
B株式会社帝国データバンク「『飲食店』の倒産動向(2025年)」
  • 対象:全国/集計期間2000年1月1日〜2025年12月31日/集計対象は負債1000万円以上・法的整理による倒産
  • 鮮度:2026年1月13日公表
  • 使ったところ:2025年の飲食店経営事業者の倒産は900件で前年894件から0.7%・6件増加し過去最多/負債総額は約442億2700万円/負債5000万円未満の小規模倒産が696件(77.3%)/業態別は「酒場・ビヤホール」204件が最多、町中華・ラーメン店・焼肉店・カレー店などの業態が中心となる「中華・東洋料理店」179件(前年158件から13.3%増)で過去最多、「日本料理店」97件/同社の価格転嫁に関する実態調査(2025年7月)で飲食店業界の価格転嫁率は32.3%、全業種平均は39.4%
  • 確認できていないところ:価格転嫁に関する実態調査の原典は開いていない。この記事内の記載による
なし(信用調査会社が自社の集計を公表したもの)2026-08-04
Bビリヤニ大澤(東京・神田)公式サイト
  • 対象:1店舗(東京都千代田区内神田)/2026年8月4日時点の掲載内容
  • 使ったところ:「完全予約制、一斉スタート。最も美味しい状態を追求した結果、大量調理の炊き立てという結論に達しました。」との記載/ビリヤニは1種類のみで曜日ごとに1種類を提供すること/マトンビリヤニ3,000円、チキンビリヤニ3,300円/2021年8月開店
  • 確認できていないところ:席数、1日の提供数、原価、来店数はいずれも公開されていない
あり(自店の紹介ページであり、自店の方式を説明する立場)2026-08-04
Bジョニーのビリヤニ 公式サイト
  • 対象:2店舗(野々市本店・神田店)/2026年8月4日時点の掲載内容
  • 使ったところ:「こだわり抜いた調理法で、一気に数十人分を仕上げる本場スタイルのビリヤニは数量限定!売り切れ次第終了となります。」との記載/パキスタン直輸入のアルミ鍋と最高級バスマティライスを使用すること/冷凍ビリヤニの通信販売と事業者向けの卸販売・ライセンスを行っていること/百貨店の催事に出店していること(2026年7月・8月の告知)
  • 確認できていないところ:価格、席数、1日の提供数は掲載されていない
あり(自社の紹介ページ)2026-08-04
Bアンビカ オンラインショップ(インド食材の輸入卸 アンビカコーポレーション)米カテゴリの掲載価格
  • 対象:小口の通信販売の掲載価格/2026年8月4日時点
  • 使ったところ:Biryani Basmati Rice 5kg 税抜4,425円・税込4,779円(1kgあたり税抜885円)/Rozana Basmati Rice 5kg 税込3,888円/Select Basmati Rice 5kg 税込4,050円/Daawat Basmati Rice Everyday Gold 5kg 税込3,942円/Lal Qilla Basmati Rice 5kg 税込5,216円/取り扱いは1kgと5kgで、20kg以上の大袋の掲載はなかった
  • 確認できていないところ:飲食店が業務用の大袋で仕入れる場合の価格は確認できていない。この価格は小口の通信販売の価格である
あり(インド食材を販売する事業者の販売ページ)2026-08-04

更新履歴

日付内容
2026-08-04初版作成。A級出典14件・B級4件の原典を確認。売上式の上限を席数ではなく1回の仕込み量で置き、集客経路8つ、3ケース、損益分岐4基準、感度分析、採点54点を算出した。個別の店舗ではなく商売のモデルとして定義し、実在の店については各店が自分で公開している料金と営業のしかたのみを引用した

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